銀粘土アートクレイシルバーの
インストラクターになるための
カリキュラムなどについて
紹介しているページです。
僕が通っていたころの銀粘土
インストラクターになるための
カリキュラムは全部で13個。
そして、そのカリキュラムを終了
した後に課題作品を3点制作し、
それが審査に通れば晴れて
インストラクターになれる、
という流れでした。
それぞれのカリキュラムと課題を
実際に制作した作品と共に紹介
いたしますね。
注意
2019年現在ではカリキュラムや課題に変更があるかもしれません。
インストラクターへの道 カリキュラムの詳細
◇基礎コース1◇
課題1 デイリー使いのカジュアルリング
---習得する技術---------------- ・アートクレイシルバーの基本的な取り扱い ・ひも状リングの制作方法 ・オリジナル石枠の使い方 ・ヤスリの基本的な使い方 ・基本的な仕上げの仕方 |
このリングはひも状に伸ばして
作る、簡単なリングです。
リングを作る作業自体は難しくは
なかったのですが、先生に見られ
ながらだと緊張したことを
覚えています。
あと、石枠を倒す作業がなかなか
難しく感じました。
課題2 木の葉のペンダント
---習得する技術---------------- ・ペーストタイプの基本的な取り扱い ・テクスチャーを転写する拓本技法 ・テクスチャーのある作品の仕上げ ・基本的な金具の取り付け方 |
自分の好きな葉っぱを持参して、
その葉っぱにペーストを塗って
作るペンダントです。
僕はゼラニウムの葉っぱを
使って作りました。
ひたすらペーストを塗り、乾かし、
塗り、という作業を繰り返して
作りました。
課題3 リーフモチーフの透かしペンダント
---習得する技術---------------- ・シリンジタイプの基本的な取り扱い ・シリンジタイプを使った合成石の取り付け ・シリンジタイプでの造形 ・シリンジタイプの作品の仕上げ ・ペーストタイプでの補強 |
シリンジタイプの銀粘土を使い、
下書きにあわせて線を引いて
ペンダントを作る課題です。
この課題で始めてシリンジを
使ったのですが、下書きにそって
線を引くのがすごい難しかった!
ずーと先生に
「ムズイっすねー、ムズイっすねー」
とつぶやいてました。
シリンジ線が上手く引けなかった
のですが、シリンジを始めて
使った作品にしては、まぁまぁな
出来じゃないかと勝手に納得してます。
課題4 レーシーなボールイヤリング
---習得する技術---------------- ・中子粘土での中子の成形 ・差し丸カン(小)の使い方 ・シリンジタイプでの中空作品の造形 ・中空作品の焼成 ・中空作品の仕上げ ・イヤリング・ピアス金具の取り付け方 |
シリンジで中空のピアスを作る課題です。
この課題もシリンジで制作しますが
課題3と違って、中子に好きな
ように線を引いていくので、
課題3よりは簡単だと思いました。
普通の丸い形ではなく、雫の形にしました。
◇基礎コース2◇
課題5 森の小枝のブローチ
---習得する技術---------------- ・粘土タイプでのブローチの造形 ・オリジナル石枠の使い方 ・ペーストタイプを使ったドローイング ・オリジナルブローチ金具の使い方 ・耐水ペーパーでの鏡面仕上げ |
粘土タイプで土台を作り、
ペーストで装飾をして
ブローチを作る課題でした。
全体の土台作りはそこそこうまく
いったと思いますし、ドローイング
という技法での木の幹の表現も
なかなかいい出来ではないか?と
自画自賛しました(笑)
マーキスカットの石留めが
すんごく難しく感じましたね。
どうやら僕は石枠を使うのが
苦手らしいです・・・。
課題6 エレガントな流線リング
---習得する技術---------------- ・平打ちリングの制作方法 ・シリンジタイプでの造形 ・ヤスリでの切削 ・シリンジタイプの作品の仕上げ |
平打ちリングを作り、シリンジで
その周りに装飾をするという課題です。
平打ちリングを作るのはなかなか
楽しかったですし、シリンジで
リングの周りに線を引いていく
作業もなかなか面白かったです。
課題7 パールをあしらったツイストリング
---習得する技術---------------- ・アートクレイシルバースロードライの基本的な取り扱い ・スロードライと専用シリンジでの造形 ・純銀丸線の利用 ・繊細な作品の仕上げ ・パールの取り付け |
スロードライ粘土と専用ノズルを
使ってパールつきのリングを作る
という課題です。
ノズルの加工と純銀線の長さの
調節が少々難しく感じました。
パールがついているとそれだけで
なんだか綺麗な感じがします。
◇応用コース1◇
課題8 ウェービーリング
---習得する技術---------------- ・甲丸リングの制作 ・焼成前の成形 ・ヤスリでの成形 ・鏡面仕上げの仕方 |
甲丸リングを作り、その表面に
ヤスリで模様を削りだす、
と言う課題です。
この甲丸リング作りはすんごい
丁寧に時間をかけて作ったので
本当に綺麗に出来上がりました。
一番楽しかった課題です。
ちなみにデザインは、僕が
リスペクトしているMASAHさん
のリング「フレイム」のデザインを
真似させていただきました。
課題9 マラカイトのフォーマルタイタック
---習得する技術---------------- ・純銀リボンでの石枠の作り方 ・タイタックピンのつけ方 ・石枠を埋め込むための粘土タイプでの造形 ・シリンジ模様を生かした仕上げ ・シリンジでの規則的な造形 ・天然石の留め方 ・油性ペーストの基本的な使い方 |
タイタックという不可思議な物を
作る課題です。
この課題は本当に気乗りしない
課題でした・・・。
タイタックって何!?って感じで^^;
天然石を留める時に、純銀リボンを
倒すという作業があったのですが、
それが唯一楽しかったです。
課題10 グラスハーモニー
---習得する技術---------------- ・ガラスパーツの作り方 ・ガラスと組み合わせた造形 ・シリンジタイプのノズルの利用 ・オリジナルブローチ金具の使い方 ・ガラスと組み合わせた焼成 ・ガラスと組み合わせた作品の仕上げ |
ガラスをフュージングしてガラス
パーツを作り、それと銀粘土を
組み合わせる、という課題です。
ガラスと銀粘土を組み合わせる
造形方法を学べるので、とても
勉強になりました。
◇応用コース2◇
課題11 コンビネーションリング
---習得する技術---------------- ・中子粘土での中子の制作 ・アートクレイゴールド/K22の基本的な取り扱い ・トップをつける甲丸リングの造形 ・シルバーとゴールドの組み合わせ方 ・シルバーとゴールドの鏡面仕上げ |
アートクレイゴールドを使用し、
金と銀のコンビネーションリングを
作る課題です。
なによりとにかく金粘土が高い!!
ある意味この課題は山場です。
(金銭的な意味で。笑)
へんちくりんなデザインですが、
ゴールドを使うと作品に
アクセントがでていいですね~。
課題12 さざ波のペンダント
---習得する技術---------------- ・薄くのばした粘土タイプでの造形 ・金箔の焼付け ・ペーストタイプでの補強 ・金箔使用作品の仕上げ ・裏づけバチカンの取り付け |
薄くのばした粘土タイプを
貼り合わせ、金拍を焼き付けて
作るペンダントです。
意外とたくさん粘土を使いました。
造形もなかなか難しくて、
波のうねうねした感じを出すのが
すんごく難しかったです。
課題13 スティックブローチ
---習得する技術---------------- ・紙を利用した中子の制作 ・一定の厚みにのばした粘土タイプでの造形 ・ペーストタイプの利用 ・ピンバイスの利用と合成石の取り付け ・オリジナルブローチ金具の使い方 ・作品による仕上げ道工具の使い分け |
紙を利用して作った中子に、
薄くのばした銀粘土を巻いて
作るブローチです。
石がたっくさんあるんで、付ける
のがめんどくさかったのですが、
全体のバランスをみつつ、
どこに石をつけるのか考えるのは
楽しかったです。
◇審査課題作品◇
全ての課題をクリアした後は、
審査課題を3点制作し、それが
無事審査に通ることで、銀粘土の
インストラクターになれるんですね!
審査課題の内容は
・リング
・ペンダント
・ブローチ
という3点で、それぞれに
課題内容が決まられています。
課題内容と共に、僕が制作した
作品を紹介していきますね。
審査課題1 リング
---課題内容------------------- ・完成サイズを13号になるように作る ・合成石を留める ・ひも状にのばす造形法を使う ・ヤスリでの削り出しをする ・いぶし着色を行う ・オリジナリティー |
リングの課題の一番の強敵は
サイズではないでしょうか?
実は僕は3回くらい
作り直しました・・・。
さすがに、何回も作りなおしたのは
堪えましたが、リングを作るのは
好きなので、楽しんで作れました♪
予定よりもリング土台を小さく
作ってしまったため、見えにくい
のですが、
ファイアーパターンぽく削りだして
模様を付け、 真ん中がハートの
ように見えるように作りました。
審査課題2 ペンダント
---課題内容------------------- ・純銀リボンを利用した石枠で天然石を留める ・差し丸カンまたは裏付けバチカンを使用する ・鏡面仕上げにする ・金具、チェーンを取り付ける ・オリジナリティー |
ペンダント特にそこまで難しい
課題はなかったので、普通に
作れましたね~。
唯一の不安は純銀リボンで制作を
する石枠と石留めでしたが、
しっかりできたのでよかったです。
デザインは石座に巻き付いて
眠る蛇って感じです。
シンプルすぎたのでもっと凝れば
よかったなぁと思いました。
審査課題3 ブローチ
---課題内容------------------- ・粘土タイプ、シリンジタイプを使用する ・アートクレイ専用ブローチ金具を使用する ・粘土タイプを平らにのばす造形法を使う ・シリンジタイプで透かし模様を入れる ・オリジナリティー |
ブローチの課題で一番難しかった
のは、デザインを考える事でした。
ブローチなんて作ること無いよなぁ
なんて考えていたので、全く
デザインがでてこず、困りました。
色々考えてたら
「そうだ!鳥のモチーフにしよう!」
と思いつき、図書館に行って図鑑を
見てスケッチを繰り返しました。
そして、この鳥が羽ばたいている
様なデザインになったんですね。
銀粘土インストラクターのカリキュラムまとめ
以上のカリキュラムを1つずつ
こなし、僕は晴れて銀粘土の
インストラクターになれました。
カリキュラムは難しく感じる物も
ありますが、先生がしっかりと
フォローしてくれたので、初心者
の方でも大丈夫だと思います。
次のページは銀粘土のコラムに
ついてまとめたページです。